以前使ってたディスクから環境を新しいディスクに移すことにした。手順をメモ。
新しいディスクのファイルシステムは新しいbtrfsを使用することにした。btrfsのwikiに
"Btrfs is under heavy development, but every effort is being made to keep the filesystem stable and fast. As of 2.6.31, we only plan to make forward compatible disk format changes"
ってあったし。
まずカーネルコンフィグでbtrfsにチェックを入れ、btrfs-progsをインストール。自分の環境ではバージョンは0.19だった。ディスクのパーティションテーブルはMBR(msdos)じゃなくてGUIDパーティションテーブル(gpt)にした。
gptではmsdosと違って:基本パーティション"とか"論理パーティション"とかの区別は必要ない。grubをgptのディスクで使うためにはbios_grubフラグのついた空のパーティションが必要になる。
今まで使っていたディスク:/dev/sda、これから使う新しいディスク:/dev/sdb
# parted /dev/sdb
(parted) mklabel gpt #gptパーティションを使用する。MBRにしたいときはmsdos。データは全て消える。
(parted) unit GIB #ギビバイトを使用
mkpartですきなように分ける。ファイルシステムは聞かれるが反映されない。
(parted) toggle 1 bios_grub #先頭にbios_grubフラグをつける。このパーティションは31kb以上ないといけない。
(parted) toggle 2 boot #/bootのマウントポイント。vmlinuzが入る場所
(parted) print
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 8389kB 7340kB bios_grub
2 8389kB 2147MB 2139MB ext4 boot
3 2147MB 8590MB 6442MB linux-swap(v1)
4 8590MB 81.6GB 73.0GB
5 81.6GB 90.2GB 8590MB
6 90.2GB 107GB 17.2GB
7 107GB 1000GB 893GB
(parted) quit
# mkfs.btrfs /dev/sda4 等
これを書く現時点ではgrubはbtrfsに完全には対応していないのでext4にした。
# mkfs.ext4 /dev/sda2
# mkswap /dev/sda3
ここでシステムをログオフして/dev/sdaの内容を/dev/sdbにコピー。
作業用の環境としてSystemRescueCdを使用した。btrfsにも対応してていい感じ。
/dev/sda1(/mnt/sda1)の内容を/dev/sdb1(/mnt/sdb1)にコピーする場合は
# cd /mnt/sda1
# tar cpf - ./ | tar pfxvC - /mnt/sdb1
とすればよい。tarはpオプションでパーミッションを保存してくれる。
今回は/dev/sdb4が新しい/になる。
終わったら/以下の/bootとか/tmpとか/dev、/procをマウントさせてから新しい環境の/となる場所にchroot。
/dev、procをマウントさせるには
# mount -o bind /dev /mnt/sdb4/dev
# mount -t proc none /mnt/sdb4/proc
その後
# chroot /dev/sdb4
/etc/fstabを書き換えて、/usr/src/linuxでmake && make install && make modules_installして、grub-install /dev/sdbすればOK。
BIOSでbootを/dev/sdbのディスクから行うようにすれば新しいディスクに乗り換えることができる。足りない所があったらもう一度SystemRescueCdでブートして作業。
SystemRescueCd便利だわ。